論文が掲載された年に著者のWakefieldは、アレルギー等「ワクチン被害者」の親から資金と依頼を受け訴訟の為に意図的にワクチンの副作用を集めていたという事実が発覚したのです。「ワクチン被害者」というのも科学的・裁判上もはっきり根拠のあるものではないようです。LANCETでもいわゆる(allegedly:裁判上の、理由無く訴えられた、係争中の)「ワクチン被害者」という表現です。(Horton R. A statement by the editors of The Lancet. Lancet 2004; 363: 820-21)