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2006
02.14
熱性痙攣
CATEGORY[医療全般]
当直をしていると、救急隊から連絡があった。熱性痙攣ということだ。今は落ち着いているということ。
1歳くらいの男の子だった。一通りの医療面接を行う。三人兄弟の末っ子。他の兄弟も熱性痙攣を経験した。同様に救急車で運ばれ、診察後ダイアップ(痙攣止めの座薬)を使ったということだ。
今日も、ダイアップをもらいに救急車で来たということだ。母親の頭の中には、「熱性痙攣をしたら救急車を呼ぶ。そのあとダイアップを入れてもらう」という構図が出来上がっているのだ。
この母親を責めるつもりは毛頭ない。責めるとすれば、兄たちの熱性痙攣のときにきちんとした説明をしてこなかった、当直医たちを責めるべきだ。
そもそも単純型の熱性痙攣が自然頓挫している状態でダイアップは必要無いのだ。しかし、多くの夜間救急で「熱性痙攣→収まってからダイアップ」という構図が出来上がっている。
日本人の7%は熱性痙攣を経験するという。決して少ない数ではない。その全員が熱性痙攣の都度救急車を利用したら、日本の救急医療はパンクする(もうパンクしているところもあるが)。
初回の熱性痙攣ではあわてるのも仕方がない。しかし、単純型の熱性痙攣ならば、救急車は不要である。
もちろん↑で話した内容は、単純型の熱性痙攣の話。複雑型の場合やてんかんの場合だと、話は違ってくる。
熱性痙攣やダイアップの使用法などは、検索して確かめてほしい。ダイアップについては、後でもう少し書きたい。
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2006
02.15
すわっ、脳症?
CATEGORY[医療全般]
ごった返している外来から、大きな声がする。看護師が「先生、痙攣です!!」。
すぐに診察室へ通す。1歳くらいの女の子。間代性の痙攣だ。顔が青い。酸素を使い、様子を見てみると。一分ほどで収まった。ただ、すこし反応が悪い。お母さんの了承を得て、少しつねってみる。目が開いて嫌がる動作をした。他に神経学的な異常は認めない。外来で経過観察をすることにする。熱は40度。汗をかくようにと、す巻きにされていた。風通しのよい薄着にさせる。
インフルエンザ迅速検査は陽性でA型だった。30分後、目が開いた。受け答えが良くなる。もうすっかり落ち着いた。よかった、インフルエンザ脳症ではなかった。おそらくは、インフルエンザによる熱性痙攣・熱誠せん妄だろう。もう少し様子を見て、おうちに帰った。
もちろん、経過を見るのは正直言ってビクビクだ。意識障害や痙攣が続けば、インフルエンザ脳症の可能性がある。
ダイアップの副作用として、意識レベルの低下がある(逆にハイになる事がある)。もちろん一過性のもので、普通ならばまったく問題がない。しかし、髄膜炎・脳症などの鑑別が困難になる事がある。意識レベル低下の原因が、ダイアップによるものなのか髄膜炎・脳症によるものなのか、分からなくなるからだ。
もし痙攣後にダイアップを入れるならば、意識レベルがちゃんとしているのを確かめてから入れるべきだ。
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2006
02.16
ダイアップ
CATEGORY[医療全般]
ダイアップは痙攣止めのお薬(ジアゼパム)が入った座薬だ。ジアゼパムは痙攣重積で使うお薬。日本ではジアゼパムを第一選択薬で使うことが多い。点滴用のジアゼパムは、点滴や肛門の中に入れて痙攣をとめさせる。即効性がある。
翻ってダイアップが溶けるのはゆっくりだ。30分くらいかかるのではないか。痙攣予防にはなるが、痙攣止めにはならない。
私の知る限りで恐縮だが、ジアゼパムの座薬は海外では商品化されていない。
10年ほど前に熱性痙攣のガイドラインというものが発表された。その中でダイアップの使用法が書かれているが、まだ一般化されていない。
初回の熱性痙攣で、ダイアップの予防使用が頻繁に行われている。不必要な使われ方が多い、不思議なお薬だ。
でもそれは、痙攣ぎらい(正確に言うと痙攣を見るのが嫌い)な日本の風潮のせいなのかもしれない。
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2006
02.16
心臓移植
CATEGORY[医療全般]
検査の結果、心臓の病気だった。根本的な治療は心臓移植しかない。
母親と父親に病気の説明をして、専門施設へ紹介する旨を話した。父親の顔は青ざめ、母親は泣いていた。
しばらくは内科的治療で持ちこたえることは出来るが、最終的には移植しかないだろう。
小児の心臓移植は国内では行われていない。アメリカなどの海外で行われるが、移植が行われる国にも心臓移植が必要な患者さんはいる。外国人への移植は全移植数の5%以下(5%ルールというらしい)という制限があり、最近はこの制限も使われ尽くされるということだ。
心臓移植を望んだすべてのケースで、移植が成功するわけではない。移植に関わるトラブルで、訴訟もおきている。
日本の心臓移植医療がハイリスク・ローリターンとなれば、携わる人が減ってしまう。
私自身や身内が心臓移植が必要になった場合、どうすればいいのだろう?
そんなことを考えながら、紹介状を書いた。
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2006
02.17
チーテル
CATEGORY[医療全般]
ティーテルともいう。ドイツ語で、Title。英語読みするとタイトル。学位論文、転じて学位そのものだ。
以前はチーテルは大学病院にいるうえでは必須のものだった。チーテルをとると、お給料も上がるし、開業する際に箔がつく。当時はそう考えられていた。
学位審査権があるのは、主任教授。学位を出すも出さないも教授の胸前三寸。みんな教授には頭が上がらなかった。
数年前、「学位は足の裏についた米粒だ」と表現した人がいた。取らなくてもいいけれど、取らないと気になる。
今では大学病院に残らない人が増えて、必然的に学位をとらない人も増えてきた。学位よりも、「どこの病院で研修を受けてきたのか」「どんな専門医・認定医あるいは指導医の資格を持っているか」が問題になってきた。
専門医・認定医の事はまた後で書きたい。
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