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日本の産科医＝虐待されているパンダ ～転載です① 絶滅危惧と言われながら休みも正当な報酬もなく次々と力尽きていく我が国の産科医は虐待されているパンダそのものである。本来パンダは大切に扱われ、産まれてきたパンダの赤ちゃんは死なないように大事に大事にされる。ところがこの国の医療界のパンダは絶滅寸前であるにも関わらず、押し寄せる観客に朝から晩まで芸を披露させられ、それが終われば畑へ連れて行かれ、牛や馬もできる仕事をさせられている。あるパンダは嘆いた。「どうして僕達だけこんなに芸や重労働をさせられるのだろう。餌だって生きていくのにやっとしかもらえない。そうだ、パンダだからいけないんだ、白熊になれば楽になれる…」早速そのパンダは折角の愛嬌のある白黒模様を捨て、毛を全て白く染め白熊の檻へと避難した。「あー、白熊になって良かった。これでゆっくり休める。餌だってなぜか前よりちょっと増えたぞぉ」残されたパンダはさぁ大変、少ない頭数で来る日も来る日も、朝から夜中まで芸と重労働。また、その芸は完璧でなければならない。一生懸命難しい玉乗りをしていても、強風に煽られてコケたら大変。「パンダのくせに芸を失敗したッ」と観客から激しいブーイング。TBSにぶら下がっているみの虫は、「そんな芸、美濃の俺でもデキるぜ。失敗しやがって、けしからん。罰を与えよ」とみの虫のクセに大声でヤジり観客は拍手する。「そうだ！ムチで打て！」玉から落ちたパンダは手錠で拘束されムチが振り下ろされた。「お前が玉から落ちるから悪いのだ！ 思い知れッ！」ピシッピシッと容赦なくやせ衰えたパンダにムチが飛ぶ。拷問の後で「もうダメだ、僕も白熊になろう。残された仲間達ゴメン、もう限界だ。パンダを続けると死んでしまう…」こうしてヨロヨロのパンダは一匹また一匹と白熊になった。子供ができにくいパンダはそんな環境では当然子供が増えない。どんどん数が減る。全国の動物園からパンダがいなくなった。そしたら観客が怒りだした。「どうしてパンダはいないの？ 最近のパンダは根性がない！ パンダの芸が見れないなんて私達が困るじゃないの！ そうだ、署名しましょう！」観客はパンダを虐待するから減少していることに無頓着だ。とある動物園が困り果てて 「十分に餌をあげるからパンダさん、来てちょうだい」パンダがやってきた。命を削って芸と労働を行った。幸い失敗は無かった。ところが観客から野次が飛ぶ。「何そんなにエサ食ってんだよ？ もったいねえじゃねえか！」疲れ果てたパンダはその動物園を去った。今日も一匹また一匹とパンダが動物園から逃げ出して白熊になる。でも不思議なことに、その原因が虐待であることを、パンダやその周りの動物達以外は誰も指摘しないし、変えようともしない…。②パンダへの虐待がひどい動物園での話。１匹のパンダが涙を浮かべて仲間に打ち明けた。「もう限界だ。申し訳ないけど僕も白熊になることにしたよ。僕の彼女が白熊なんだ。白熊は仲間が多くて交代できる上に、芸も簡単で楽なんだ。失敗してもあんまりムチで打たれないし、餌だって美味しい上に多いんだ。くたびれ果てたパンダより、白熊仲間の方が魅力があるって彼女が言うんだよ。もうパンダなんてやってられないよ」「ちょ、ちょっと待ってくれよ～。ただでさえ大変なのに、残された僕達はどうなるの？ 頼むよ。折角の白黒模様を捨ててしまうの？ もったいないよ。どこの動物園でもひっぱりだこなんだよ」「この際、模様なんてどうでもいいんだ。プライドもズタズタだよ。必死で働いても、ちょっと失敗したら拷問だよ。僕にだって人生を楽しむ権利はあるんだ」「分かった、でも皆で相談しよう」５匹のパンダが集まって相談した。今まで疲れ果ててやられっぱなしで、子供も増えず、このままでは滅亡してしまう。何とかして悪循環を断たなければ、どこから手をつけようか…「僕達がやってる深夜の畑での重労働っておかしいよね。法律では十分エサを増やさなきゃいけないのに、ちょこっとしか増えていない」「そうだな、とりあえずそこから園長に訴えよう。もしダメなら…」５匹のパンダは固く手を握り合い、涙を流した。そこで園長に訴えると、「うーん、国が餌をくれないんじゃ。だから餌は今のままで我慢してくれ。お前らの汚い壊れたパンダ小屋を修理してやるから、それで我慢しろな。今な、ジムの部屋を豪華に改築してカネはないッ。パンダの餌を増やしてもワシにウマ味はないしのー」５匹のパンダ 「エ～そんな～。ヒドい、ヒドすぎる。観客も僕たちが居なくならないと今までどれほどヒドい扱いをしてきたか分からないみたいだし、 皆揃って白熊になるぞ」こうしてまた一つ、パンダがいなくなった動物園ができました。③こうして全国の動物園からパンダはほとんど姿を消しました。残ったパンダの多くは疲労困憊して、難しい芸はできないのです。そんなある日深夜になって、奈良県大淀市の王様と王子様が動物園に遊びにフラリと現れました。王様「余はパンダのトリプルアクセルスピンが今すぐに見たいぞ！」動物園は困り果てました。そんな芸のできるパンダはうちの園にはいないんです。だんだん王様親子は不機嫌になってきました。王様の頭から湯気が立つのを見て、飼育員は付近の動物園に電話を掛けまくりました。飼育員「そちらの園にトリプルアクセルスピンのできるパンダはいないでしょうか、王様がご立腹なんです」大学附属動物園「無理だよこんな夜中。今ほかのお姫様に芸を見せてるんで手一杯だよ」飼育員「１回転半しかできないパンダでもいいから、お願いします」県立動物園「ダメですよ。そうやって不完全を披露した他の園が、訴えられて閉園したでしょ？」その間も、王様の取り巻きがヤイヤイと騒ぎます。でも苦労が実って19件目の国立アニマルセンターが「やってみましょう」と王様親子を受け入れてくれたんです。その園のショーで王子様は喜びましたが、王様は満足せず怒って帰ってしまいました。ほかの動物たちは「あんな難しい芸を要求されたら、希少なパンダはよくやったと思うよ」と言い合いました。ところがこれを見た観客は「18もの動物園がパンダの芸を見せないのはおかしいだろッ！」と激怒しています。それをTBSから眺めていたみの虫はワメきました。「カバだってウマだって同じ哺乳類だろ、パンダの芸もできないのは動物失格だね」 観客たちは手を叩いて、みの虫を褒めそやしました。④可哀想なパンダのお話 第4話少しだけ昔のお話です。 木枯らしの吹く冷たい北の村（福島県）に一軒の県立大野町動物園がありました。小さな村でほかの動物園にはパンダはいないため、この園に１匹しかいないパンダは毎日芸に夜勤に大忙しです。 その日もパンダは団体客を相手に芸を始めました。ところがその団体の中に、何万人に１人しかいないような気難しい客がいました。「ダメだ、ダメだ。こんな芸は面白くないッ！」お客さんが怒り始めたのでパンダは青くなりました。こんなに難しいお客さんは、想定の範囲外だぞ…。仕方なくその園にあったすべての小道具と舞台装置を使って、考え得る最高のショーを見せました。でもお客さんはとうとう我慢の限界を通り越し、怒り狂って帰ってしまいました。しばらくしてから、このことが新聞に載りましたが、他の地方のパンダや別の動物は、「田舎の動物園なんだし、そんな難しい芸は無理だ」「あのパンダは１匹でよくやったよ」と言い合ってました。ところが、遠くTBSから眺めていたみの虫が大声で叫びました。「その園に一輪車に乗って火の輪くぐりができるパンダがいれば、お客さんは満足したんだ！けしからん！」パンダは、エエッ？一輪車で火の輪なんてできないよ！、と思いましたが何も言えませんでした。ところが翌日、村のお巡りさんが動物園に来て、１匹しかいないパンダに首輪をはめて「お前みたいな悪いパンダは逮捕するッ！」 と、パンダは他の動物から引き離されて馬車に詰め込まれ、屠殺場に運ばれてしまいました。お巡りさんは知事から「よくパンダを逮捕した、感動したッ！」と表彰されました。⑤可哀想なパンダの話(第5話)雨の多い小さな町（和歌山県）でのお話です。ここの尾鷲市動物園でもパンダが芸に疲れ、とうとういなくなりました。困った町長は、別の町に代わりのパンダを探しに行きました。そこで会ったのは、もう動物園を引退して細々と暮らしている年老いたパンダでした。「お願いです、うちの町を助けてください。笹は沢山用意しますから…」という町長の頼みを聞き入れ 老パンダはたった１匹で動物園にやってきました。この町には他のパンダはいません。閉園時間が過ぎた夜中でも「パンダのショーを見せろ！」とお客さんが殺到するものですから、老パンダは自分の檻には帰れず、ステージの冷たい床で寝泊まりしていました。代わりのパンダがいないので、毎日毎日ショーを続け、休めたのは１年間でたった２日だけです。でも、このショーで怒って帰ってしまったお客さんは１人もいなかったのです。２年後、老パンダは町長に言いました。「せめて月に１日だけは休ませて下さい」 ところが、これを聞いた町の議員はカンカンに怒り出しました。「笹100本も出せば、一輪車に乗りながらラッパを吹けるパンダが、大学動物園からすっ飛んでくる。笹200本で雇っているこのパンダは贅沢言いすぎだッ！」愛知で大きな時計会社を経営しているみの虫も言いました。「町のために尽くすのがパンダの役目なのに、そんなに笹を欲しがって図々しい！」老パンダはショーの手を抜いていたわけではありません。老いた身体にむち打って、毎日頑張っていました。 それなのに町の人は冷たく老パンダをなじりました。あんなに老パンダに頭を下げた町長も知らん顔でした。老パンダは悲しい思いで、町を去りました。⑥可哀想なパンダのお話(最終話)絶滅寸前のパンダにも、たまに子供が産まれます。とはいえ白熊になったり、動物園から逃げたり死亡するパンダの数の数分の一しか産まれて来ないのでパンダは減る一方です。その貴重なパンダの赤ちゃんですが、ヨチヨチ歩けるようになると、大好きなお母さんから離れて大学病院という名の動物園に収容されてしまいます。動物園の門をくぐると「お前達にはこれから過酷な生活が待っている。そのために鍛えてやるから覚悟しな！」 と大学看護師というキャップをつけた飼育員がパンダの赤ちゃんにムチを入れました。「ヒー、痛いよう。何も悪くないのにどうして叩かれるの？」パンダの赤ちゃんは泣きました。それからパンダの赤ちゃんの地獄の日々が始まりました。小屋にも帰れず、大好きな水浴びもできず、睡眠も取れない日々。餌はほとんどなく、やせ衰えるばかりなのに、少しでも腰を下ろすと机に座って下らない書き物ばかりしている飼育員からムチが飛びます。「そのうちもっと楽な動物園に行くんでしょ、だから私達が厳しく鍛えてやってるの！」「これぐらい何さ！」罵声を浴びながらパンダの赤ちゃんは必死で働きます。とうとう身体の弱い赤ちゃんが死んでしまいました。飼育員は「ケッ、ひ弱なヤツめ。使い物にならないわ。どうせこんなパンダはろくな芸を覚えないから死んだほうがいいのよ！」と吐き捨て、パンダの赤ちゃんの遺体はゴミ箱へ放り込まれました。それを見ていた他の赤ちゃんパンダが「僕もああなっちゃうのか…」と恐怖でブルブルと震え出しました。その時、檻の外から懐かしい声が…、あっお母さんだ。「お母さん！ あれ、模様が無くなっている、どうしたの？」「お母さんもパンダであることに耐えられず、白熊になったの。もう限界だったわ。白熊になって寝れるようになって、最近やっと歩けるようになったの。それであなたのことが心配で見に来たのよ」親子パンダは抱き合ってオンオンと泣きました。「ねぇ坊や。今からお母さんが白く毛を染めてあげるから、一緒に白熊の檻へ逃げましょう。そしてこの大学動物園はダメ、すべての動物が虐待されているの。もっと優しい飼育員のいる民間の動物園へ逃げましょう」こうしてパンダ親子は白熊親子となって民営の動物園へ逃げ出しました。
