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【重要なポイント: 日本の予防接種率が低い最大の原因(改訂2版)】2002年6月に書いたこの部分の、「もっとも大きな原因は、集団接種がなくなったというような制度面や、麻疹は怖いものだという知識が欠如しているということではなく、これまで多数の予防接種の副作用の被害があったからだと考えられます。」という部分は、完全に間違いだったと、その後、認識するようになりました。現在でも下記の初版の意見のこの部分を除く内容そのものは正しいと考えていますが、最も大きい原因ではありません。その理由としては、麻疹ワクチンを受けさせない理由を両親に尋ねた調査結果などで、「危険だと思うから」という理由はせいぜい1-2%程度だけであり、実際には、「両親が忙しくて行けなかった」とか、「重要なものだと思わなかった」という意見が多いからです。接種率が低い原因としては、やはり制度面・知識面の不十分さが最大のものでしょう。また、MMR被害についての裁判結果が出たことも、今後の麻疹対策について、重要なインパクトがあると思われます。
B型肝炎訴訟で5人全員勝訴 国に賠償命令 最高裁2006年06月16日20時19分 B型肝炎ウイルスに感染したのは注射器を使い回した集団予防接種が原因だとして、札幌市などの男性患者ら5人(うち1人死亡)が国に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が16日、あった。最高裁第二小法廷(中川了滋(りょう・じ)裁判長)は「集団接種による感染だった」として国の責任を認定。さらに、損害賠償請求権が消滅する20年の除斥期間が提訴時には過ぎていたという「時の壁」を適用されて二審で敗訴した2人についても「予防接種時ではなく、発症時から数えれば過ぎていない」と判断。5人全員の賠償請求権を認めた。 判決により、国に対する1人当たり550万円、計2750万円の支払い命令が確定した。 国内のB型肝炎の患者・持続感染者は120万~140万人と推計される。B型肝炎に詳しい飯野四郎・清川病院長(元聖マリアンナ医大教授)によると、うち、ほぼ半数は使い回しの注射器を使った注射など、医療行為による感染とみられるという。 今回の判決によって、幼少時の予防接種で感染したことが明らかなB型肝炎患者には、肝炎や肝硬変などを発症してから20年以内なら、国に賠償を求める道が開かれたことになる。 裁判の争点は、(1)感染は集団予防接種によるのか、別の原因か(因果関係)(2)最後の予防接種から20年以上経過したことで賠償請求権が消滅したか(除斥期間)の二つだった。 判決によると、51年ごろには注射針の連続使用により、血液を介してB型肝炎ウイルスに感染する危険性の医学的知見が確立していた。ところが、国が進めた予防接種では、50年の厚生省告示で1人ごとの注射針の取りかえが定められたにもかかわらず、注射器の交換や消毒について自治体を指導せず、連続使用を放置していた。 裁判で、国側は「一般の医療機関や日常生活で感染した可能性がある」と主張したが、第二小法廷は、集団予防接種のほかには感染原因となる具体的事実はうかがわれない、として因果関係を認めた。 次に、第二小法廷は、除斥期間の起算点を検討。(1)身体に蓄積する物質が原因で人の健康が害される場合(2)一定の潜伏期間が経過した後に症状が現れる疾病――など、加害行為から相当期間がたってから損害が発生する場合は、損害発生時から起算すると述べた。
細菌性髄膜炎、日本もワクチン承認へ2006年12月24日11時55分 厚生労働省は、重症率が高い乳幼児の病気、細菌性髄膜炎の主原因であるインフルエンザ菌b型(Hib)ワクチン(商品名アクトヒブ)を承認する方針を固めた。26日の専門家による会議をへて、1月下旬にも承認される見通し。Hibワクチンは世界100カ国以上で承認されており、先進国で未承認なのは日本だけだった。 厚労省などによると、細菌性髄膜炎の約6割はHibが原因。国内では年間、5歳未満の乳幼児1万人に1人程度がHibによる細菌性髄膜炎にかかると推定される。このうち5%が死亡し、25%に聴覚障害、てんかんなどの後遺症が残るという。 初期診断や治療が難しいため、予防効果が高いワクチンが80年代後半から欧米を中心に承認され始めた。98年には世界保健機関(WHO)が乳児への定期接種を推奨する声明を出し、現在は、90カ国以上で公費負担などによる定期予防接種が実施されている。米国では予防接種の導入後、罹患(りかん)率が100分の1にまで減ったという報告もある。重い副作用は実質的にない。 日本では罹患率が欧米の数分の一とされ、ワクチンの必要性がなかなか広まらなかった。03年3月にようやく、サノフィパスツール第一ワクチン(東京都)が新薬の承認を申請したが審査が進まず、05年6月には、日本小児科学会が厚労省に早期承認を要望していた。 承認に時間がかかった理由について、専門家は「審査体制の人員不足に加え、製造過程で牛由来成分が使われることに極めて慎重だったのでは」とみる。 承認後は当面、任意による接種となる。計4回の接種が必要で、3万円程度かかるとされる http://www.asahi.com/health/news/TKY200612230290.html